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- 苺電波コラム 第37回 -

「エロゲーを買おう その1」


毎月軽く十本を越す新タイトルの18禁ゲームが発売されるようになってからしばらくたちます。その全てのゲームが値段相応に面白ければまあ問題ないのですが、実際にはプレイしたあとで「金を返せ」といいたくなるようなものも少なくありません。 そのまま中古屋に叩き売るというのも手ですが、それでもお金が全て返ってくるわけでもありませんし、なんとなく屈辱感も残ります。また前人気の高いゲームであっても、決して出来が約束されているわけでもありませんし、そもそも安定の道だけつっぱしっていたのでは人生(笑)つまりません。では出来る限り安全に良いエロゲーを買うためにはどうすればいいでしょうか? ということでまずは備えあれば憂い無しな情報収集編です。 ただし、何にしても例外が存在することだけは理解した上でご覧ください。


▼情報収集

さて、みなさんはエロゲーを買う際にどのような決め方をしてますか? 人から良いという噂を聞いたとか? うんうん、最近はありがちですね。 好きな漫画家さんが原画をしているらしい? うんうん、よくありますね。 雑誌で記事を読んで気に入った? うんうん。 おや、店頭でパッケージの絵が気に入ったからですか。うーん、たまにはやりますけどねー。でも危ないですよ、それ。

店頭でパッケージのみをみて購入決定することは非常に危険な行為であることを 認識しましょう。熟達者であってもハズレを引きかねませんし、これでハズレをひいたからといって文句をいうのは、自分の無策を晒す行為です。 基本的にエロ物の外見は非常に魅力的に作られているものです。 成人漫画をよく購入される方などには、概ね同意していただけると思います。 パッケージまでヘボいものは内容も……な場合が多いのですが、 最近は外見だけ良いコロモなゲームも多数発生しています。

では、コロモをつかまないように、まずは基本の情報収集です。 何事も事前の情報収集は非常に重要な行為です。


▼エロゲー専門雑誌

ということで情報収集の方法についてです。いくつか方法はあるのですが、 まず18禁ゲーム専門雑誌をあげます。

18禁ゲームを専門で扱う雑誌は、多数発売されています。 書店の該当コーナーに向かえば、何の問題もなく発見することができるでしょう。 これが重要な情報源になるというのは特に異論の無いことと思います。これを読むことで発売スケジュールや、各ゲームの原画や、CGの出来。ストーリー基本ライン、システムの概略などをつかむことが出来ます。

ただし、雑誌から情報を得る際に注意しなくてはいけないことがあります。 まず、「雑誌のライターは確実に客観的とは言えず、記事はフィルターを通したものである」ということが一点。また「扱う製品の広告を載せている以上、どんなひどい製品であっても、酷評するような雑誌は無い」ということ。ともかく、雑誌は参考にはなりますが、情報を鵜呑みにするべきではありません。

あと、「雑誌には色がある」ということを認識しましょう。色というのは「雑誌の傾向」といってもいいでしょう。たとえば、A誌はメーカーXのゲームを比較的大きく、良く扱う場合が多いとかそういうものが確実に存在します。このようなものを補正するために出来る限り雑誌は二冊以上を併用するようにすることを推奨します。もちろん出版社が別のものをです。

また、現在のように多くのゲームタイトルが発売されている状況では、雑誌一冊ではどうしても紙面の関係で抜け落ちてしまうゲームが発生します。これを出来るだけ少なくするという意味でも、最低ニ冊購入がデフォというのは重要なのです。

購入した雑誌はできるだけ熟読しましょう。雑誌の傾向などは数ヶ月これを続ければつかむことが出来ると思います。雑誌の傾向をつかむことで、記事内容からその分を考慮してそこそこの感じをつかむことが出来ます。また多数のCG,イラストが列挙されていますので絵の出来という意味でもなんとなく理解を深めることができるのではないでしょうか?


▼デモ&体験版

上の情報収集の一環とも言えるのですが、ちょっと別項目としました。 最近は各ソフトハウス、ブランドが多数インターネット上で自社のWebページを公開しています。次回作の情報やCG,またゲームのデモや体験版などを配布しているところもあります。これらも重要な情報源として有効利用することができるでしょう。 また、雑誌の付録としてデモや体験版を収録したCDをつけている雑誌もあります。 ε-LOGINやTechGAINなどが主でしょうか? デモは総じてサイズが大きいのでダウンロードするのにも労力が必要となりますので これらを利用するのも手でしょう。

手前ミソですが、私の場合はこういうエロゲーブランドリンク集を作って利用しています。 また、他にもデモ公開情報などを扱った専門のページがいくつかありますので探してみるのも良いでしょう。


▼各種ゲームの個人レビューページ

最後の情報源としてWWWで公開されている個人のゲームレビューページをあげます。 検索エンジンなどで、ゲーム名を検索すると大量にひっかかってくるのはこの手のページだと思います。これだと基本的に個人の書いたものですから、広告費などによる補正がかからない生の感想が聴けるのでよい思われるかもしれません。確かにそういう一面はあるのですが、普通そのレビュー執筆者の趣味が色濃く反映されています。そのレビュアーの趣味があなたものもと合致していればいいのですが、はずれていたならば害にしかなりません。この手のページを利用する場合は、まず自分のプレイしたことのあるゲームのレビューがあるかどうかを探して、あれば何本か読んでみることをオススメします。 それで大体レビュアーの書き方の癖などがつかめるでしょう。

あとは書き手が普通のユーザーですので、どうしても発売後数日たたないとレビューがあがりません。ふつう早くても発売日にあがればいいほうでしょう。このあたりは多少ネックですね。


ということで、「エロゲーを買おう」第一回としていくつかの情報源と、それを利用するときの注意点をあげました。どうぞ御利用ください。え? んなわかりきったことばかり書くな? いやー、まあ確かにそうなんですけどね(笑 なお次回はもうちょっと踏みこんで情報の吟味の仕方について書いてみようかなと思います。では。


次回の苺電波コラムは 天野螢 です。


Azumi Shinonome(azumi@denpa.org)