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- 苺電波コラム 第18回 -

「ブラッド・スポーツ」


■時代の流れか経営者のミスか

今回のコラムには関係ないですが、ゲーメストというアーケードゲーム総合雑誌などを出版していた新声社が倒産するという衝撃的な出来事がありました。アーケードゲーマとして、今後アーケードゲーム業界がどうなるのか非常に心配です。特にあまり脚光の浴びないジャンルのゲームが以後どうなってしまうのか気になります。

■馬に秘める思い

私はアーケードゲーマーでありますが、同時に競馬ファンでもあります(ついでに麻雀好きでもありますが(^^)。今回は私の競馬に対する思いについて書きたいと思います。

競馬は確かにギャンブルとしての側面も持っていますが、私はギャンブルとしてではなくスポーツとしての競馬に魅せられた人間です。もっとも、競馬を始めた頃は良く馬券を買っていましたし、ギャンブルとしても楽しんでいました。でも、性格的にこういうのでお金を手にする事にあまり執着がない人間だったりするので、気がつけば馬券を応援馬券としてしか買わなくなっていました。金銭の絡みなく好きな馬を好きなだけ応援する、そんな楽しみ方に変わっていました。

個人的に、競馬は駅伝だと思っています。一頭で走るんだからマラソンじゃないのか? と言われそうですが、競馬のレースは脱落したら終わりというようなモノではなく、残り400mで最後尾から一気に追い込んでトップでゴール板を通過する、なんて展開も珍しくありません。最近の高校駅伝で喩えるなら、逃げ馬は仙台育英で、追い込み馬が西脇工業、という感じでしょうか? 私が兵庫県民(兵庫県は駅伝が強い)だということも少しは競馬好きに関係あるかもしれません。

■受け継がれていく夢

今、私が競馬を始めた頃に走っていた馬の子供が走り始めるようになりました。もし馬が人間の事歯を話せたら「自分は自分、親は関係ない」とか言うかもしれませんが、やはり期待をしてしまいます。特に自分の好きな馬の子供なら、例え競走馬としては失格だったとしても応援してしまいます。別に子供でなくても弟妹とか、兄姉が果たせなかった夢を託すとか、してしまいます。

…って、こうやって書くと、ホント身勝手ですよね(^^ 馬はこんなこと思われているとは思ってないでしょうねぇ。思ってないと分かっているからこそ気兼ねなく期待してしまう、というのもあるのですが(^^

しかし、血統というものはやはり魅力的なもので、これぞ血のなせる技、と思える瞬間も少なくありません。人間の世界ではやってはいけないタブーだからひかれている部分もあるかもしれません。今は外国の血の力が強いですが、日本の馬の血が世界に広まっていく日が期待しています。

■身震いする瞬間

やはり馬がゴール板の前を通過するときが一番興奮します。中にはぞくぞくするほどカッコ良かった馬がいたりして、そういう場合はたいていその馬のファンになります。実は私が初めてレースで身震いしたのはツインターボという馬が勝ったレースでした。偶然ですが、何気なく見てたレースがツインターボが逃げ切った七夕賞だったのです。

私は判官びいきなところがありまして(^^
好きになった馬のほとんどが一流馬になりきれてないような馬だったりします。中には人が応援している時(馬券を買っている時ともいう)はさっぱり勝てなくて、ふと応援し忘れた時にさっくり勝つような馬もいて、泣きたくなるような時もありました。できの悪い子ほど可愛いというのでしょうか(別に私の所有馬ですらないのですけど)、でもそいつが輝いた時を見ている訳で、それを重ねあわせながらいつかまた輝く瞬間が見れるはずと思ってしまうのです。

■今後期待するもの

やはり、内国産の英雄の出現でしょうか。ここ最近のサンデーサイレンス旋風、外国産馬の活躍などで、日本で走った馬の子供の活躍が今一つ少ないような気がします。

がんばれ! 内国産種牡馬たち!


次回の苺電波コラムは 東雲あずみ の予定です。


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