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- 苺電波コラム 第25回 -

「そして11年が過ぎた」


今回、麻雀ネタにしようか推理小説ネタにしようか、といろいろ悩んだのですが、先日、「オブジェクト指向スクリプト言語Ruby」と言う本を買ったので、今回はそれについて…じゃなくて、私のコンピュータ人生(?)をちょっと振り返ってみようかなと思います。


■やはりきっかけはゲーム

苺随一のゲーマー(だと思う)の私ですが、私がコンピュータに興味を持つきっかけになったのはやはりゲームです。最初は高価で高性能なゲーム機としか思ってなかったかもしれません。厳密に言えば、最初にプログラムを書いたのは小学生のころのファミリーベーシックだったのですが、当時は"list"というコマンドも知りませんでしたし、結局動かなくて挫折した思い出があります(^^
小さいころは将来なりたいものに「科学者」なんて答えてた(本当)せいもあって、小中高と、部活は全部「科学部」(今考えると全部化学じゃなくて科学でしたねぇ)だったりしたのですが、まともにコンピュータプログラミングというものに触れたのは、中学2年の事でした。科学部には「コンピュータ班」というのがあって、でも誰も扱えなくて何も活動していなかったのですが、2年のときにプログラム経験者が3人入部して以降はがらりと変わって活動が活発になりました。で、最初に作ったのがN88-BASICで動くシューティングゲームだったのです(^^

■今思うと

当時のプログラムはスパゲッティもいいとこで、長時間動かすと stack over flow(?) で落ちていたりしてました。おそらく gosub して、return せずに goto してたんでしょうね(^^ 学校に行ったらそのデータ残っているのかしら? HDD なんてものはなかったので全部媒体は FD だったので残っている可能性はあるかもしれません。見たら笑ってしまうでしょうね。そういや、中学の文化祭でゲームを展示してたけど当日になってバグが発覚、ひたすらデバッグしたが間に合わなかった、という苦い思い出もあります(^^

■X68000の最初の印象

中学3年のとき、同じ科学部の友達に「X68000のスプライトって良いよなー」と話してた記憶があります。この辺りは最初に組んだのがシューティングだった、というのが大きく影響しています。ベーシックはやはり遅いので、「自機を消す操作」と「キー入力判定」を簡素化するために、左右にしか動けないようにしていたのです。が、スプライトがあればそのうち「自機を消す操作」がなくなる、これだけで私には非常に魅力的でした。
ただ、お金がなかったので、コンピュータを実際にまだまだずっと先の事です。

■実際に背中を押されたのは

X68000(SUPER)を買った最大のきっかけは、高校に入り、これまた高校の科学部の友達なのですが、そいつがX68000を持っていた(PROだったかな?)ことでしょう。まわりに誰も持っていなくて、自分だけ買う、なんて事ができるほどの度胸はありませんでした(^^ 良くあるパターンで「成績が上がったらパソコンを買って」(正確には半分だけ金を出して、でしたが)という約束をさせ、結局成績は上がらなかったのですが(^^ なんとか買ってもらうことに成功したのです。で、最初にやったのは…三国志だったような記憶が(^^

■Cとの出会い

きっかけとなった友達は勉強熱心(?)で、高校卒業のころにはアセンブラにまで手を伸ばしていましたが、私はというと、まだX-BASICで、BC+GCCで実行ファイルを作っていた程度でした。ただ、プログラムを組むことに関しては私のほうが意欲的だったらしく、科学部時代の科学部の研究発表用の資料のデータ解析に使うプログラムを私が組んでたりしていました。さすがにそのプログラムは残ってません。あっと、当時の研究論文の巻末にソースを載せたかもしれません。ちょっと見てみたいかも。
で、C言語を覚えるようになったのは、私の経歴から抹殺されているはず(?)の大学時代のコンピュータクラブで、でした。その大学を選んだ理由は、そのクラブとDoGAの存在だったりするんですけど(^^ ま、私は大学に行っていないことになってますから(ぉぃ
C言語を覚えて、「これは面白い」と思いました。ポインタもあんまり苦労しなかった記憶があります。というか、その辺りを教えてくれる人がいなくて、他人のソースを見て動きを覚えたような感じです。調子に乗って、「ポインタのポインタのポインタのポインタ」なんか利用するプログラムなんか組んで、自爆した経験もあります(^^ 自分自身、最初は感覚的に覚えたということもあって、今でも人にポインタの概念を教えるのは非常に苦手です。もともと人になにかを教える事自体苦手ですけど。

■そして今

Cを覚えてから今まで、私自身ほとんど何も変わっていません。途中、アセンブラを覚えたりもしましたが、結局全然モノにならずに現在に至っています。私は職業プログラマですが、その程度の技術でなんとかなっています。が、最近ちょっと焦りにも似た感覚があります。
そこで、私が手を伸ばしたのが、Perlであり、今度は Ruby だったりします。いや、Rubyで何かを作ろうというわけではないのですけど、中学2年生から11年間、いわゆるオープンソースで公開できたもの(配布目的でなくても)がまったくなかったので、何か作ろうと思っていたりします。現在食指が動いているのが「DI収集/配布エージェント」(今の使用用途を考えると「更新時刻取得エージェント」ということになりますか。苺電波アンテナで動いているスクリプト等ですね)とか「日記作成システム」など、比較的私の身近にあるものなのですが。11年の成果を自分に示すためにも、何かを作って公開したいな、なんて思っています。


次回の苺電波コラムはじゅんの予定です。


adzumi@denpa.org