もう12月ですねぇ. 私内部のゲーム年度は年末年始にやるゲームから始まって大体今頃で終わりという感じなので, 今頃はそろそろ「今年のギャルゲー回顧」なぞ書こうかなぁという時期です. でも,それをここでやっちゃうと自分のページでやるネタが無くなるので, このコラムではゲームシステムのことを書くことにします.
最近ゲームをやっていて,操作しにくい, 遊びづらいと感じることが以前より増えているように思えます. なぜそう感じるかというと, もちろんそのゲームのゲームシステムやユーザーインターフェースが良くないせいだからなのですが, もうひとつ, ゲームシステムが優れているゲームが存在するからというのがあると思います. 一度,そういうゲームのプレイ感覚を味わうと, それを大きく下回るゲームでは苦痛に感じるのでしょう.
今回のコラムは, 私が良いとか面白いと思ったゲームシステムをいくつか列挙してみます. 例としてあげたゲーム以外にも同様な機能を持ったゲームもあるかと思いますが, 私もそんなにたくさんゲームをしているわけではないので,その辺はご容赦を.
RISEにあった機能で,午前,午後単位ぐらいで一度読んだテキストを全部読むかあらすじを読むかを選択する機能. スキップよりは内容把握がしやすく,かつ,プレイ速度もスキップより速くできる. 普通にテキストを読むことも選択可能なので, もう一度文章をゆっくりと味わう場合も問題無し.
Xchange2で初めて見た機能で, 通常プレイ時とスキップ時とで画面効果の速度を独立に設定できるというもの. 画面効果を全てオフにすることもでき, スキッププレイがかなり快適になる.
Xchange2やトゥインクルレビューで見た機能. スキップをしている時に選択肢があらわれた場合, 選択肢選択後もスキップを継続するか, そこでスキップを停止するかを選べる機能.
最初に見たのはエンドレスセレナーデでしたけど,他にもありそうですね. スキップ時に音声を再生してもぶちぶち切れるだけなので, オフにできるってのは有りがたいですね.
Xchange2であった機能で,最後の台詞をもう一度再生するというもの. これで音声を聞き逃しても大丈夫. 何度も再生して萌え転がることも可能.
らーじPONPONで初めて見た機能. テキストを逆戻りできるのは当たり前, 更に表示されているテキストの音声も再生できる.
最近は増えてきましたね. いつセーブしたかというのがゲーム時間と実時間と両方わかるようになっているもの. 繰り返しプレイしてるとゲーム時間だけ表示されるより両方表示されている方がどういうセーブデータか把握しやすくて便利.
例えばどのシーンでセーブされたかとか, どのヒロインのシナリオでセーブされたものかとか, そういう説明が簡単にはいっているもの. 後でロードする時の状況把握が楽.
マウスをある場所まで動かして選択するというのは結構面倒な操作です. 選択肢の選択とか, スキップだけでもキーボードから可能だと操作がかなり楽になります.
こうやって列挙してみると, 私が快適と思うゲームのゲームシステムに共通して言えることは, ゲームというのは繰り返しプレイされるものだ, ということを意識していることだと思います. 特にギャルゲーの場合はヒロインが複数いて, しかもエンディングが複数あるというのが多いですから, 繰り返しプレイを意識してゲームシステムが作られていると快適に感じるのでしょう.
しかし,プレイしにくいゲーム, ゲームシステムが工夫されてないゲームもたくさん存在します. 酷い場合は,同じとこが作っているのに, 前作よりもゲームシステムやユーザーインターフェースが悪くなっているというのもあります. どうしてそういうゲームが後を絶たないのか? 結局のところ,シナリオとか演出に比べてゲームシステムとかユーザーインターフェースはあまり評価されないので, 労力を割いても報われないせいなのかもしれません. 自分だって多少プレイしにくくてもシナリオや演出が良ければプレイしてるわけですし…
スキップについては否定的なシナリオライターも多いようです. 中には, シナリオをじっくり読んで欲しいからスキップできないようにしてほしいとか, 高速表示できないようにして欲しいという方もいらっしゃるようです. でも,本当に良いシナリオだったらスキップがあってもちゃんと読んでもらえると思うのです. それをシステムを不便にすることで無理矢理読ませようとしても, 結局ゲームを途中で投げ出されたり, 吸い出しツール等でCGだけ見て終わりになったりするだけなんじゃないでしょうか.
ここでこんな事書いたからといって何が変わるわけでもないってのに, ゲームをプレイしてるだけの私が偉そうなこと書いてしまいましたね(汗 でも,他の中味が同じならば操作が快適だったり, ゲームシステムがよくできてるゲームの方が, より面白かったとか楽しかったという印象を与えることができると思うのです. だから,もうちょっとその辺に気を使ってくれたらなぁ,と思います.
次回の苺電波コラムは東雲あずみの予定です。