今回 8回目となりました、この「苺電波コラム」。これでめでたく一周したことになります。
『苺電波部』のページをたちあげるにあたって、「なにかおもしろいネタないですかねぇ」と某 IRC で話した中ででてきたものがこの「持ち回りコラム」だったのでした。特にお題は決めずに各自が順次好きなことを書けば、ページのコンテンツとしてのバリエーションもできるし確実に毎週更新ネタができる、ということで即決定。やや遅れたりしつつも、順調に更新ネタになっています。みなさまお楽しみでしょうか?
コラム: 新聞雑誌などで、短い評論などを書く欄。また、その記事 (新明解国語時点第三版)。
ふむ、半分のみなさんはこの定義に沿うような文章なのですが、のこりのみなさんはどちらかというと「エッセイ」、随筆ですね。私のこの文章も「エッセイ」になるなぁ。自分の番が回って来ることはあらかじめわかっていましたから、「何を書こうかな〜」といろいろ考えてはいたのですが、どうにもこうにも思い付かない。私の Web 日記 自体は、もともと「日記」というよりは全体的に「コラム」や「エッセイ」といった部分のが多いかと思ってます。で、それで書いているネタをそのままそこに書かずにこちらに持ってくるのも手だとは思いましたがそれはどうもおもしろくない。夜、眠い時に一回このコラム用にネタを思い付いたはずだったのですが、寝て、起きると、見事に忘却の彼方。あれはもしかしたらネタを思い付いた夢だったのかしらん。
で、今、締切すぎた状態で、某 IRC で編集担当のあづみんに平謝りしつつ、この駄文を書いているわけです。で、その某 IRC のほうでは今月末発売予定の某ゲームについての話題がもりあがりはじめたところ。
思えばこの「苺電波部」のつながりというのもなかなか不思議なものです。「ネットワークを通して出来た集まり」。私がこの種のコミュニティに深く参加することになったのははこれが実際はじめてだったりします。…よし、ネタになりそうだ(笑)
私は出身がかなり田舎なことや、その他もろもろの要因から、「コンピュータ」自体は触っていても、「ネットワーク」とは縁遠い状態でした。「パソコン通信」「草の根ネット」それから時代は進んで「インターネット」といった用語や「どういったものか?」といった話は、本で読んで知識としては持っていましたが、実際に「本物」に触れるようになったのは大学に入ってからのこと。
外部との通信ができるようになってからというもの、私の生活の中のかなりの部分をこの「ネットワークの利用」が占めるようになりました。今は大学在籍中に比べるとだいぶ減りましたが、確実に(仕事をのぞいて) 一日数時間は wired な状態です。たぶん「軽度?のネットワーク中毒」といったところでしょうか。(仕事以外で)2,3 日接続してなくても特に困ることは無いはずなのですが、どうもなにか足りないような気がしてしまいます。以前、和歌山の奥地の天文台に会合があって参加した時、IP Reachable だったので嬉々としてつないで IRC のほうにはいったら、「んなとこいってまでつながんでもえーでしょ」とたしなめられたこともありました(苦笑)。
当初の主な利用は「情報収集」で、WWW めぐり、NetNews(購読のみ)、ML の利用がその中枢。あと「アクセスすること自体」も目的だったような気もします。それがいつのころからか、コミュニケーションの手段としての利用の比重のほうが大きくなっていきました。Web 掲示板、IRC 参加、「苺電波部」、それから Web 日記。
よくこの手の話では、「顔がみえないつながり」といったネガティブないわれ方をすることがあるようですが、少なくとも私にはこれは当てはまらないですね。というのも、いろんな場所に行って、いろんな人と会う機会はむしろ増えてしまったのでした。オフラインミーティングに参加したり、宿泊させてもらったり、また逆に宿泊させてあげたり、近くに住んでいることが判明した人とは夕食をごいっしょしたり…などなど。
日頃の大学や職場での知人との付き合いとは確かに違う点がかなりあります。ちょくちょく会うようになっても、本名は知らない(覚えてない)、相手の背景も知らないといった場合は多いです。限られた部分しか見えてこないのは確かで、─それはその人の会話がおもしろかったり、知識が豊富だったり、などなどいろいろあるわけですが─、でもごちゃごちゃしたしがらみが無い or 薄い状態で付き合える、というのはなかなか良いものです。まあ、そうこうしているうちに、なんやかや相手のことは知ることになるし、しがらみがあるからこその人間関係ってのもあるわけですけどね。
ネットを通しての場合のが楽な場合も多いかなとは思いますが、人間関係がうまく続くかどうかってのは結局はネットの有無とはあんまり関係ないんでしょうね。いまのところ、私のネット内外ひっくるめての「良い人間関係の構築」の能力は自己評価では一応合格ラインには達してるのではないかとは思ってます。
結論としては、ネットワークは私の手足と五感と記憶の拡張の手段で、それ以上でもそれ以下でも無い、といったところでしょうか。ネットを通じて、いままで行ったことが無いところに行き、そこで会ったことが無い人と出会うことができる。ネットにつながった私の知識は無限に広がっている。けっこう最適化かかってるので、いきなり無いとちょっと不便ですけど。
今後もこの手段「も」うまく使いつつ、「苺電波部」もふくめたいろんな人と人との関わりをより良くこなしていきたいものです。
だらだら続いてましたが、一応結論らしいものも出たので、ここでおしまいっと。
次回の苺電波コラムは 天野螢 の予定です。