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- 苺電波コラム 第92回 -

「その日、惑星ラグオルで何が起こったか」


先日その未来を絶たれてしまった悲運のコンシューマハード、ドリームキャスト。 しかし、その最後を華々しく飾るかのように一つのソフトが人気を集めている。それがファンタシースターオンライン(以下PSO)である。ちうことで今回はPSOネタ(^^;


▼ファンタシースターとは

まずは簡単な説明から。 ファンタシースターシリーズはSEGAオリジナルのRPGシリーズとして 旧来のSEGAハード、マスターシステムやメガドライブで発売されていた人気シリーズである。 その独特の世界観とハードなストーリー展開は多くのプレイヤーの支持を集めていた。 しかし、メガドライブ時代で物語的には完結を迎えてしまい、結果続くサターンではファンタシースターは出ず、過去の名作としてその記憶をとどめるだけの存在になるかと思われていた。 しかし、ドリームキャストの時代となって彼は帰って来たのだ、ネットワーク対応型のアクションRPGとなって。

▼ファンタシースターとの出会い

思えばファンタシースターは私に大きな影響を与えたゲームソフトの一つである。 中学時代、友人宅に押し掛けては彼のメガドライブでプレイしていた 『ファンタシースターII』。そのSF的な感覚と先進的なグラフィックスは 当時の私の心をひきつけてやまないものであった。 またご多分に漏れず私も「ネイ」*1の虜になったものの一人である(^^; 私に現在も残っているエル耳好きは彼女が原点であると考えて間違いは無い。


*1 「ネイ」。ファンタシースターIIの主人公の妹として育てられた捨て子のニューマンの少女。 この物語でのヒロインであり、主人公と共に太陽系を救うための旅に出るのだが、彼女の行く手には苛烈な運命が待ち受けているのであった。とそれはともかく、その長い耳と細い体つきとお兄ちゃんラブラブな妹っぷりで人気炸裂した可愛い女の子である(ぉ

▼そしてPSO

PSOについては当初正直いってまったく興味が無かった。たんに情報を仕入れてなかっただけということなのだが。しかし、正月にお知りあいの御宅にお邪魔させていただいていたときにたまたま持ち込まれたDCでPSOのOPデモを見た。一目で魂が打ち震えた。広大な宇宙空間を行く巨大移民船団、発見されたパラダイス「惑星ラグオル」…。このあたりのくだりは旧来のファンタシースターをプレイしていた人間なら反応せざるを得ないものだ。私のそのときの気持ちを一言で表すならこうだ…「ファンタシースターが帰ってきた」。

結局帰宅後すぐに買いに走ったのはご想像の通りと(^^;

しかし実際にPSOそれ単体として見ても非常に良い出来だ。 ひたすらに敵を倒しながら迷宮の最深部へと突き進むだけなのだが そこはまったくの未知の世界であり謎の塊である。 ストーリーはあちらこちらに残されたメッセージを見ていくことや ギルドで受けることが出来る仕事から断片的な情報が集まってゆき 徐々に形をなしていくというようになっている。 なんとも言えず先へ進もうという意欲が沸いてくるのである。 また醍醐味はやはりネットワークプレイだろう。 懐かしい4人パーティ制になるのも楽しい(^^ 吹き出しによるチャットなどもレスポンスよく、工夫が凝らされている。 DCユーザなら是非プレイして欲しい一本だ。 また非DCユーザもどーせDC安いですし、この際ついでにどうでしょうか? といいつつ5月にはVer.2が出るんですが。 ということで今回のコラムはここまで。

余談:先日角川スニーカー文庫で発売されたPSO小説はさらに世界観を広げ、補強するよい素材となっていてPSOプレイヤは必見。庄司卓を持ってきたのはある意味正しい(笑


次回の苺電波コラムは baru です。


Azumi Shinonome(azumi@denpa.org)