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- 苺電波コラム 第41回 -

「私のゲーム史・後編」


■私のゲーム人生・後編

というわけで、前回は高校卒業の頃まで書いたのでその後から、です。

■Cを覚えた日

大学に入り、最初に買ったのは、メガドライブ2とぷよぷよでした。まあ、この辺はゲーセンに通ってた影響も大きくて、しばらくはうちの主戦ゲーム機になっていました。スーパーファミコンを買う事も視野に入ってたのですが、買ったのはそれから1年以上経った頃でした。
で、この頃一番やっていたのは、X68000 を使ってのプログラムでした。C言語を覚えたのがこの時期で、HDD を初めて繋げたのもこの時期です。思いついたものをぽんぽん作っていたので、できあがったのはしょうもないものばかりでしたが。

まあ、この頃は家にいるよりも、某大学のコンピュータクラブの部室にいることが多かったので、家ではあまりゲームをしなかったです。この辺もゲーセンに通ってた影響なのかもしれませんが、一人でやるゲームよりは、対戦ゲーム、2P協力ゲームの方が重点で、一時期は「部室に来るといつも3人マリオカートをやっている」とか言われてまして、他にも、ガントレットとか、私の人生を変えたといっても過言ではない、トレジャーのガンスターヒーローズがありました。まあ、ガンスターヒーローズだけでは今の私はいないわけですけど、これがなかったら後に発生する「レイディアントシルバーガン事件」は存在しないわけで(^^

■かまいたちが僕の何かを切り裂いた

スーパーファミコンを買ったのは、スーパーファミコンのかなり後期で、ぶっちゃけた話が、メガドライブで遊ぶものがなくなったから買ったわけで。私の場合、「このゲームがやりたいからこいつを買った」というパターンが多い(ニューファミコン&ゼルダの伝説、プレイステーション&FF7、セガサターン&シルバーガン)のですが、こいつに関しては特に何かがやりたいわけでもなく、買えばなんか面白いものがあるだろう、という感じでした。後期だったおかげで、かなりの数のソフトが中古で出まわっていたので、金銭的には楽だった記憶があります。で、私が「かまいたちの夜」を手にしたのは、既に発売から1年以上経った後、もう新品では売ってないような頃に中古のパッケージを手にしたのです。

昔から、アドベンチャーゲームは好きでした。X68000 でも、RiverHill のソフトはあらかたそろえてましたし、ファミコン時代にも友達からディスクシステムを借りて「ファミコン探偵クラブ」とか、いろいろやってました。 やったときのゲームに対する感想は、実は全然覚えてないのですけど(シナリオ自体も結構穴あるし)、こういうゲームが作りたい!と思いました。この後私がやったのが、X68000 ではおなじみの、電脳倶楽部の DSHELL のソースを解析でした。DSHELL というのは X68000 上で動くテキストベースのシェルなのですが、文字のスクロールが(当時にしてみれば)早かったので、これは使えるんじゃないかと思ったわけです。この頃から、C言語でプログラムを組みながら、関数は全部 DOS コールや IOCS コールだったり、自作のライブラリを作っていったりしたわけです。アセンブラにも手を出したのですが、長いプログラムが書けずに挫折しました(汗; もっとも、少しでもアセンブラを勉強したという事は今でも役に立っていると思います。

かまいたちの場合は、シナリオと言うよりは、ゲームに対するアプローチの仕方に衝撃を受けたわけです。しかしながら、シナリオにも少なからず影響を受けたようで、この後2年間は週に1冊以上のペースで推理小説を読むようになりました(^^

■行きつく先は、雫

この辺の詳細は、第1回コラム「2年前のある日」、去年冬に出した苺電波読本に重なる部分もあるので省略しますが、雫にたどり着いたの偶然である部分が多いです。ゲーマーですし、いつかは雫にたどりつく、という事はあったかもしれません。だけど、たどり着いた先(例えば、こういう場でこういうコラムを書いている事)は決してなかったでしょう。こういう場に自分の身を投じたのは勢いである部分も少なからずありますし、これで良かったかどうかは分からないですけど、後悔している部分はありませんし、このまま進んでいきたいと思っています。

この辺の事をあんまり書くと、後にでるかもしれない苺読本のネタがなくなってしまうので書きませんが(^^
雫という作品は、私の18禁ゲームに対する印象を覆すものであり、このジャンルで何が表現できるのか、というのを考えさせられるようになったのは確かです。

■「6・6銀銃事件」

なんて書くと大げさですが、自分の日記を読み返して、初めてシルバーガンを見たのが1999年6月6日。この辺のことも第10回コラム「ゲームセンターとシューティングと私」に書いてあるので省略します。

結局、私はこのゲームを4ヶ月以上もほぼ毎日プレイしながらクリアできなかったのですが、これは自分がゲームが下手だという事なわけですが、4ヶ月以上もの間、ほぼ毎日プレイしたゲームというのは、おそらくこいつが初めて(以前にぷよぷよにはまっていた時期はあったが、一人でやってたのは1ヶ月ぐらいであとは対戦ばっかり)で、ゲーセンの他の客に顔を覚えられた(汗; という事件までも発生しました。これ以降、ゲーセンに通う日々が今でも続いているのですが、そんなに長時間ゲームする時間がなく、比較的金銭的に余裕があり、操作しやすいレバー・大きな画面という要素もあって、私にはコンシューマよりもゲーセンの方が合っていると言う事なのでしょう。残念ながら、ゲーセンで他の人、店員に声をかけるタイプではないので、一緒にゲーセンに行く友達が入ればなぁ、と少し思います。

■求めるものは何か

残念ながら、雫、レイディアントシルバーガン以降、これらに匹敵するゲームというものに私は出会っていません。それだけこれらのゲームが(私の中で)偉大だということなのかもしれません。でも「どういうゲームがやりたいの?」と問われると答えに窮してしまいます。漠然とは頭の中にあるのですけど、言葉にならない。これをまとめる事が、今後の私の課題かなと思っています。

■最後に

なんとなく、今までの私の書いたコラムの総集編みたいな形になりました。というわけで、私担当のコラムの第一部(?)はこれで終了です(^^ 次回からは、、、まだ構想段階なんですけど、ちょっと視点を変えて書こうかなと思います。ネタは相変わらずゲーム関係ですが(というか、今回・前回で自分がいかにゲーマーであるかを認識できたという…

それと、最近コラムの更新が不定期になりつつあることをこの場を借りてお詫びします。


次回の苺電波コラムは東雲あずみです。


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